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 総勘定元帳


「総勘定元帳」は、「仕訳帳」と合わせて複式簿記の主要簿になります。「仕訳帳」へ入力した仕訳データを、勘定科目毎に集計表示します。

Ver. 11.00: 集計プログラムを改修して、処理速度の向上を図りました。
Ver. 5.00: 操作ボタンの仕様変更により、操作手順が変わりました。

総勘定元帳の使い方

勘定科目別に入力データを見る場合は、次の手順で操作してください。

総勘定元帳の操作方法

  1. ● Ver.11.00 以後: 「勘定区分/勘定科目を選択」ボタンをクリックすると、入力ダイアログが表示されます。


    ● Ver.10.06 以前: 「勘定区分」の右横の「▼」をクリックすると、入力ダイアログが表示されます。
     


  2. 勘定区分」のプルダウンメニュー(▼)をクリックして、表示されたリストから区分(収入、経費、資産、負債、資本)を選択します。 次に「勘定科目」のプルダウンメニュー(▼)をクリックして科目名を選択して、「集計」ボタンをクリックします。
    ※「勘定科目」のプルダウンメニューには、「勘定科目の設定」で【使用】の科目が表示されます。


  3. 「総勘定元帳」へ、「仕訳帳」に入力されている全データの中から、選択した勘定科目の仕訳が、入力順に表示されます。
    ※日付順に表示されない場合は、「仕訳帳」の「月日」のソートボタン「▲▼」をクリックして並び替えてから、集計してください。

    続けて別の科目を見る場合は、「集計データのクリア」ボタンをクリックしてから、再度、「勘定区分」と「勘定科目」を選択してください。
    ※「集計データのクリア」ボタンは、ダイアログと元帳の画面の2箇所にあります。

    「残高」の1行目の「前年度より繰越」の欄は、前年末から引き継いだ期首残高が表示されます。「残高」の最終行の金額が、集計時点の科目残高になります。


総勘定元帳の見方

以下は、「賃貸料」の補助科目 3011 の表示例です。「総勘定元帳」では、1つの科目の入出金内容を、一覧で確認することができます。


  • 1行目の「前年度より繰越」 の「残高」は、前年から引き継いだ科目残高が表示されます。
    収入や経費の科目は、1年単位の集計のため、繰越残高は「0」になります。
    ※資産、負債・資本の科目は、前年末の残高を引き継いでいきます。残高の金額は、初期設定の「期首残高の入力」へ入力された金額が表示されます。
  • 「賃貸料」の場合は、「貸方金額」へ入金額が、「借方金額」へ返金額が表示されます。
    「残高」の最終行の金額が、集計時点の科目残高になります。
  • 集計内容から、家賃が40万円入金され、退室に伴い3万円を返金したことが分かります。
  • 総勘定元帳の「借方金額」と「貸方金額」の合計金額は、残高試算表とは違い、「前年度の繰越金額」と「(集計時点の)科目残高」を加えてバランスをとるため、同額にはなりません。
    収入の科目「賃貸料」の場合は、次の計算式によります。
    (集計時点の)残高 =「貸方合計金額」 - 「借方合計金額」

入力ミスのチェック方法

「残高試算表」で、「仕訳帳」へ入力したデータを集計した際に、次のような問題が発生した場合、「総勘定元帳」で原因をチェックすることができます。

「普通預金」の残高と通帳残高が合わない!

「普通預金」の入力は、預金通帳に記載されている通りに「仕訳帳」へ入力していきます。「仕訳帳」へ入力した結果と通帳残高が合わない場合は、次の手順でチェックしてください。

  1. 「総勘定元帳」で「普通預金」を選択して、集計表示してください。
  2. 「前年度より繰越」の期首残高と、通帳記載の前年末残高の金額を確認してください。
  3. 「仕訳帳」の入力内容に問題がある場合は、預金通帳とつけ合わせていきます。先ず、月末の残高を確認して、どの月に入力ミスがあるかをチェックし、次に日付順に残高を見ていきます。

入力ミスが見つかって、「仕訳帳」を訂正したら、必ず「残高試算表」の「集計開始」ボタンをクリックして、集計データを更新してください。

「未収賃貸料」の残高がマイナスに!?

「未収賃貸料」の残高が「0(ゼロ)」になっていれば、「賃貸料は全て入金済み」ということになります。

「仕訳帳」へ入力した結果がマイナスになった場合は、次の手順で入力ミス・入力モレをチェックしてください。

  1. 「総勘定元帳」で「未収賃貸料」を選択して、集計表示してください。
  2. 前年末の残高を確認して、「前年度より繰越」の期首残高が、未入力になっていないかチェックしてください。
  3. 残高のマイナスの金額から、「未収賃貸料」が発生した仕訳が未入力になっていないかを確認してください。
  4. 「未収賃貸料」が発生した仕訳の金額と、入金額が違っていないかを確認してください。
「未払金」や「前払金」などの残高がマイナスになった場合も、チェック方法は同じになります。