不動産損益計算書
「不動産損益計算書」は、決算データをもとに、「手残り」がいくらになるかを把握するツールになります。
Ver. 6.00から、「物件別に収入と経費を集計する機能」を、追加いたしました。賃貸物件が複数ある場合は、物件ごとの損益を確認することができます。<物件別集計機能>の設定方法は、「基本情報の入力」をご覧ください。
損益計算書の入力方法
「不動産損益計算書」には、決算データから「収入」と「経費」が自動入力されています。各項目へ金額を入力すると、「手残り」が計算されます。 入力は、セル上から直接行えます。
物件別に収入と経費をチェック!
「基本情報の入力」にて、「□物件別に集計する」へチェックを入れて、「物件名」を登録すると、物件ごとの集計欄が表示されます。
入力データを「残高試算表」で集計すると、収入と経費の合計値と物件別明細が表示されます。
「仕訳帳」への入力データを追加・修正した場合は、「残高試算表」を再集計してください。
入力項目
自動入力される項目
収入と経費は、決算データから自動入力されます。- 賃貸収入
- 経費 ※「共通費用」「共通資産の減価償却費」は、合計へのみ反映されます。
- 土地取得の借入金利子
※損益通算の対象外のため、不動産所得がマイナス(赤字)の場合は入力が必要になります。 - 借入金の返済(元金)
課税所得の計算
- ④青色申告特別控除: 実際に特別控除を受けた金額を入力します。
- ⑦その他の所得: 不動産所得以外に所得(給与所得、事業所得、雑所得など)がある場合。
- ⑨所得控除: 確定申告書の「所得控除」へ記入した金額の合計を入力します。
キャッシュフロー計算
- ⑫所得税: 「⑩課税される所得金額」に対する所得税額です。
- ⑬住民税: 「⑩課税される所得金額」に対する住民税額です。
- ⑭その他の所得の税金: 「⑦その他の所得」にかかる所得税と住民税の合計です。
- ⑮大規模修繕積立金: 大規模修繕に備えて積立てを行っている場合、その金額。
手残り金額を増やすには
手残り金額は、いくらになったでしょうか。
賃貸経営において重要なことは、手残りがいくらになるかです。手残りを増やす方法は、次の3つになります。問題がある場合は、対策が必要です。
- 収入を上げる (空室対策)
- 支出を減らす (経費にならない支出を減らす、費用が大きい修繕費の予算を見直す)
- 税金を減らす (節税対策)