大家さんのための青色申告応援サイトです。経理初心者の方でも、不動産所得の青色申告が簡単に出来ます!

 借入金の返済


Ver. 10.00:「翌年1」の記帳処理(翌年の帳簿)を、自動入力へ改修しました。
Ver. 9.00: 返済額が、元金のみ、利子のみの場合に対応しました。
Ver. 8.00: 入力欄を最大20件、入力行を最大20行へ拡張しました。
Ver. 7.00: 1物件について複数の「借入金/未払金」を入力できるよう改修しました。
Ver. 6.00: 自動仕訳機能に「借入金の返済」を追加しました。

「借入金返済」の自動入力機能

仕訳帳へ自動入力!

「借入金の返済」へ、必要事項と返済金額を入力いただくと、「仕訳帳」へ返済時の仕訳を、自動入力いただけます。
”元金の仕訳は?、利子は…?と、仕訳に悩まずにすみます。


決算書へ自動表示

「不動産所得」が赤字になり、必要経費に計上した「借入金利子」のうちに、土地購入のために借入れた利子が含まれている場合、その金額(※)を「青色申告決算書」へ、記載する必要があります。
※土地購入分の「借入金利子」は、「損益通算」の対象から除外されます。

その金額を自動計算して、必要がある場合(赤字の場合)は、「青色申告決算書」の「損益計算書」の以下の欄へ入力することができます。
入力方法: セルを選択して右横の「▼」をクリックし、プルダウンリストから金額を選択します。


入力欄の追加

初期画面には、入力欄が1つ表示されています。
借入れが複数ある場合は、「入力欄の追加」ボタンをクリックして、入力欄を追加してください。

入力欄の追加数

入力件数は最大20件、1件の入力行数は20行までになります。
借入が複数件ある場合、入力数が12を超える場合は、それぞれ必要数を追加してください。

  • 入力欄の数: 最大20件
  • 入力行の数: 最大20行

入力欄の追加方法

  • 入力欄の追加」ボタンをクリックすると、ダイアログが表示されます。
  • 追加する項目へチェックを入れ、追加数を入力して、「追加」をクリックします。
    ※Ver.8.00以降、入力行の追加も行えます。



  • 選択した物件番号の入力欄が、表示されます。
    ※「借入金1」は、(使用しない場合も)初期画面として表示されています。


  • 追加した入力欄(または入力行)を削除する場合
    削除」ボタンをクリックして、削除する項目(入力欄/入力行)を選択の上、削除する欄へチェックを入れて、「削除」ボタンをクリックしてください。


入力方法

入力に関する注意点

「借入金の返済」の自動入力機能をご使用いただくには、次の点についてご注意ください。

  • 借入金/未払金の違いについて
    借入金: 金融期間から資金を借りたときに使用する科目
    未払金: 購入代金の支払いを、ローン契約(分割)で行うときに使用する科目
  • 個人口座へ入金/返済を行っている場合
    個人用の銀行口座の取引は、帳簿で管理しないため、借入金が個人口座へ入金/返済していく場合、帳簿への入力は、経費の「借入金利子」のみになります。
    ※借入金(元金)の残高を帳簿で管理する場合は、個人口座を、事業用口座として(「勘定科目の設定」で「普通預金/補助科目」を追加して)、記帳処理する必要があります。
  • 返済中の場合
    前年以前に返済を開始している場合は、前年末の科目残高を、「期首残高の入力」の「借入金」または「未払金」へ、入力が必要になります。
  • 今年度から返済の場合
    今年度に、「借入金/未払金)が発生し、事業用口座から、返済が開始された場合は、「仕訳帳」へ「借入金の入金額(または 未払金)」の仕訳入力が必要になります。
    ※Ver. 10.00より、「残高」の入力について、「前年度より繰越/今年度より返済」の切り替えが追加されています。

入力必須項目

「仕訳帳」へ自動入力するための必須項目は、次の通りです。黄色マーカーされている項目欄が必須項目になります。

その他、セルの背景が白色の項目(返済方法、金利など)は、メモ機能になっています。自動仕訳へは影響いたしませんので、ご了承ください。

  1. 物件名
    • 物件別集計を行わない場合
      物件名の選択は不要です。
    • 物件別集計を行う場合
      プルダウンメニューから選択します。
      「物件番号」と<物件名>が、設定内容と一致していることを確認してください。
      ※「基本情報の入力」へ、「物件名」が追加されていることが必要です。
  2. 返済口座
    • 個人口座から返金している場合
      プルダウンメニューから、「個人口座(事業主借)」を選択します。
      ※経理上で「個人口座」とは、帳簿で管理していない口座になります。
    • 事業用口座から返金の場合
      プルダウンメニューから「普通預金(※)」を選択します。
      ※「勘定科目の設定」にて、「普通預金」の補助科目(銀行名)を追加した場合は、返済する銀行名を選択します。
  3. 借入金額
    利息を含まない金額(元金)を入力します。
  4. 土地分比率
    全額、土地購入のために借入れを行った場合は、「100(%)」と入力します。
    全額、建物購入のための場合は、「0(%)」と入力します。
    土地と建物の場合は、土地分割合(%)を入力します。
  5. 勘定科目
    • 金融機関から、資金を借りた場合
      プルダウンメニューから、「借入金」を選択します。
    • 購入代金の支払いをローン契約(分割)で行う場合
      プルダウンメニューから、「未払金」を選択します。
  6. 残高
    • 返済中の場合
      「前年末の科目残高」を、残高欄へ入力します。
      前年から返済中の場合は、「前年度より繰越残高」と「初期設定/期首残高の入力」の「借入金/未払金」へ入力した金額が一致していることが必要です。
    • 今年度より返済を開始する場合
      「前年度より繰越」を選択して「▼」をクリックし、「今年度より返済」へ切り替えてから(※)、「借入金額」を残高欄へ入力します。
      ※Ver. 10.00より、「残高」の入力について、「前年度より繰越/今年度より返済」の切り替えが追加されています。

  7. 返済内容
    返済日、金額(※)を、半角数字で入力します。自動仕訳の必須項目になります。
    ※Ver. 9.00より、 返済額が、元金のみ、利子のみの場合に対応しました。
    • 返済日(月、日) 
      ※「月」は固定ではありません。セル上から変更できます。
    • 返済金額(元金+利息)
      ※返済が無い月の、「日付・金額」はブランクのままになります。金額欄へ「0」の入力は、不要です。
    • 元金
      「返済金額」と「元金」を入力すると、「利子」へ差額が表示されます。
      利子のみ返済の場合は、「元金」へ「0」を入力します。

  8. 入力欄の下へ、「前年度より繰越残高(期首残高)」の合計金額と「土地分利子」の合計金額、「元金」の返済合計金額が表示されます。
    • 期首の残高合計金額: 初期設定の「期首残高の入力」の「借入金」「未払金」の金額と一致します。
      ※個人口座からの返済、今年度から返済を開始した場合は、期首残高からそれらの金額を除きます。
    • 土地分利子: 所得金額が赤字になった場合は、「青色申告決算書」へ転記します。
    • 返済元金 合計金額: 返済金額の内、元金分の合計金額が表示されます。
      ※個人口座から返済された「元金」も、含まれています。
      ※返済額の内、経費になるのは利息分のみになります。

  9. 「借入金の返済」画面から移動の際に、「期首残高の入力」の「借入金/未払金」の残高とチェックして、異なる場合は「確認メッセージ」が表示されます。

12月分の引落しが翌年1月になる場合

12月分の返済の引落しが、翌年1月になる場合は、次の手順で入力してください。

Ver.10.00 以後の場合

  1. 「返済月」の「12」のセルを選択して、プルダウンメニューから「翌年1」を選択します。


  2. 「返済金額」と「元金(※)」を入力します。
    ※「元金」の引落しが翌年になるため、(元金の)「残高」は変わりません。
  3. 「自動入力」を実行すると、「仕訳帳」へ「借入金利子」が「未払金」で入力され、経費へ計上されます。
    取引内容 借方 貸方
    借入金の利子の支払い 借入金利子 未払金
  4. 翌年の帳簿へ、データ移行すると、「翌年1」の入力金額が、翌年の1行目(※)へ移行され、「月」へ「前年分」、「日」へ「入力値」が入力されます。
    ※2行目以降の「返済月」は、返済日に従って変更してください。

    自動入力」を実行すると、「仕訳帳」へ以下の仕訳が自動入力されます。

Ver.9.07 以前の場合

  1. 「返済月」の「12」のセルを選択して、プルダウンメニューから「翌年1」を選択します。


  2. 「返済金額」と「元金」を入力します。
  3. 「自動入力」を実行すると、「仕訳帳」へ「借入金利子」が「未払金」で入力され、経費へ計上されます。
    ※「元金」の引落しの仕訳は、翌年の帳簿で行います。
    取引内容 借方 貸方
    借入金の利子の支払い 借入金利子 未払金
  4. 翌年の帳簿: 翌年1月に引落された金額は、翌年の「仕訳帳」へ、<元金>と<利子(未払金)>に分けて入力が必要になります。
    取引内容 借方 貸方
    借入金の元金の返済 借入金 普通預金
    未払金(借入金利子)の引落し 未払金 普通預金

仕訳帳へ自動入力

  1. 自動入力」ボタンをクリックすると、ダイアログが表示されます。
  2. 返済内容(返済金額、元金)が入力されていると、入力欄へチェックが入ります。
    選択した勘定科目が、右横へ表示されますので、確認してください。
  3. 自動入力を開始」ボタンをクリックすると、仕訳帳へ自動仕訳されます。
    ※個人の口座(事業主借)から返済している場合は、「借入金利子」の仕訳のみが入力されます。
  4. 入力内容を変更・追加した場合は、再度「自動入力」を実行してください。前回の自動入力が削除され、最新データに更新されます。

  5. 「自動入力」実行後に、「入力データがありません。」と表示された場合は、以下について未入力の項目がないか確認してください。
    • 返済日
    • 返済金額
    • 元金
    • 利子 ※利子は、「元金」を入力すると自動計算されます。
    • 利子の「計」へ、合計金額が表示されているかどうか